Ronnie’s Clairvoyant             園長先生の遠眼鏡

 

 幼稚園に於けるこどもの生活は、子どもが生き生きと楽しく、主体的に活動できるようにする事です。人の一生のうちで幼児期とは「独特のリズムを持つ秘密に満ちた成長の決定的一時期」とモンテッソーリはこどもの発達を科学的に見て、0歳から3歳、6歳から9歳、12歳から15歳、18から21歳、21歳から24歳。。。。。。。。。と位置付け、0歳から3歳は無意識的活動から意識的活動へ移行する時期であり、3歳以降に自立が始まるこの頃に園生活があることを考え、同時に思いやりの心が芽生える時期でもあるのでこれらを育てるのが園の重要な役目と考えております。

 自立無くして思いやりは育ちません。自立とは一人で生活に必要な事が出来る事です。出来るから他への思いやり行為が可能になるのです。過保護、過管理、過干渉は子どもの自立をダメにするので説論ややかましく口で指示したり、無意味に行動を規制したりせず、「やって見せて教える」ことが幼児教育の第一原則であるなら、大人の生きざまを見せることはその根本でしょう。

 個の確立とともに触れましたが、社会性の発達に伴い「情緒の統合性」を6歳までに確立しておくとやがてくる思春期を困難無く過ごすことが可能ということが臨床心理学者(河合隼雄)によって証されております.喜び、悲しみ、悔しさ、寂しさ、楽しさ、思いやる心、ゆずり合い、等、総ての感情の実体験を学習することによって「情緒の統合性」がはかれ、次の成長の段階を無理無く乗り越えてゆくことができるということです。悲しませたくない、怒らせたくない、いやがることはさせたくない、つらい思いはさせたくない、不自由は掛けたくない等の大人の「余計な“配慮”」はかえって子どもの実体験の欠如により「情緒の統合性」を鈍らせることになります。


2009年7月