Ronnie’s Clairvoyant             園長先生の遠眼鏡

 

「ただいまアー」、「ただいアー」と大きな声が保育室外側から聞こえてきます。保育時間まっただ中に何事? 職員室の窓からのぞくとやっとトレーニングパンツがとれ、下着をつけずに用を一人でたした子どもが保育室の入り口で叫んでいます。「おかえり!」とニコニコ笑顔の担任が入り口に迎える姿は平和そのもの。一人でお手洗いにいけるようになった満3歳児の元気な声です。基本的生活習慣が一つ一つ確立してそれを機に他への活動意欲が高まり、興味を持ってさらなる自立が身に付いて行きます。

 さて、一学期を終了する前にさしかかり、作品展を開き保護者の方にもご覧頂いておりますが、驚くばかりの力を発揮してくれます。先月「手」の効用についてお話し致しましたようにどの子もどの子もりっぱな工夫と技術で作品展を意味在るものに仕上げました。

 満三歳児は自分自身の「手、足」を認識する作品であり親子で喜びました。3歳児は「のりもの」をそれぞれの思いに会わせて創り、動く工夫がなされ、四歳児に至っては「かざぐるま」をつくり、着色を十分施した上で、目に見えない「風」の存在を風車やかざぐまを戸外に置いたり、手にもって方向を替え、風車の回り方を考えながら楽しむ様子が観られました。なぜまわるのか、なぜまわらないのか等、この「なぜ」のこころこそ、「かがくするこころ」のめばえとなる良い刺激になったようです。五歳児はさらに工夫がなされており、「光」の性質や「反射光」、「屈折」等等、懐中電灯に牛乳の空箱に細工をしてかぶせ、光の放ち方を学び、「あんどん」を創るうちに暗幕の中に置き夜の川岸に仕立てて、「精霊流し」を体験しました。このように教師の意図する事柄がその年代年代の子どもたちの技能や経験、興味に添って行われる活動はすばらしくまた意義在るものとなります。

    満三歳児    私の「手」「足」 

    三歳児       うごくのりもの

    4歳児       かざぐるま

    5歳児       あんどん

2009年7月
1学期終了にあたって