Ronnie’s Clairvoyant             ラニー先生の遠眼鏡

 

 「モンテッソーリ教育学は真に学問であり、科学であり,哲学であって単なる技術や手段ではない」(坂本 堯先生)この事を常に心にとどめておかなければいけません。それは幼児が興味を持ち、自主的に、集中して取り組む活動の重要性をはき違えて受け止める事があるからです。


 遊びや日常生活活動、手や感覚をつかって取り組むおもちゃ、教具を通して行う学習活動では保育にかたよりがでるのではとの批判があります。それは表面上の技術のみを捉えての評価に過ぎません。


 幼児が興味を持ち、自由な心で活動を選択し、決定し、一人で行い、完成させる集中行動の先にあるのは「一人で出来た」という達成感、完成感、満足感、喜び、もっとやりたいという意欲感などの精神力の蓄積であり、上記の批判はその重要性を把握していないからおこるものです。


 上記の精神的発達は目には見えにくいものですが、身体的には、繰り返しおこなう活動をとおして目に見える成長を遂げてゆきます。手の器用さなどがそれでお箸が上手く使える、鼻をかむ、ボタンがけが上手くなる、などなど、技術的な上達については分かり易いものです。


 「私がひとりで出来るように手伝って!!」、「自分で」、「一人でやりたい!!」との小さき子らたちの叫びに応えて当園では「自由な雰囲気」の中で自主活動ができるように、子どもたちの成長要求にそって「環境」が整えてあります。(写真1=5歳児)(写真2=三歳児)』


 ポーラ・リラードはその著書『What you should know about your child』の中で「教育の方法が正しいか見極めるには、子どもが満足しているかどうかを見る事である」と行っています。子どもが満足しているときの表情は美しく輝いています。だから「もっとしたい」意欲が湧いてくるのです。その先には自立した集中行動が保証できます。



2010年6月