Ronnie’s Clairvoyant ラニー先生の遠眼鏡
Ronnie’s Clairvoyant ラニー先生の遠眼鏡
節分がすぎ、大福田寺から赤鬼、青鬼、緑鬼、黄色鬼たちが園で豆まきをしました。こどもたちはそれぞれに造った鬼のお面をかぶり手に三方に入れた豆をまいて鬼たちを追い払いますが3歳のクラスからは大声で泣きわめく子、先生に抱かれたり、しがみついたり。でも、鬼が去ったあとは、床に散佚する豆をひろって食べる子どもたちの顔に恐怖心のかけらも見られませんでした。園行事をとおして、人間性に幅がひろがり、また人格形成の側面をも支え、生活年齢の相違が顕著に現れる場面に出くわすとき、それぞれの成長発達を感じます。
当園のマラソン大会はちょっと他に類を見ない行事です。日頃から運動場や園庭外の農道を駈け、体力づくりに励んでいる子どもたちですが、大会当日は、お家の方の応援を一身に受けて、アップダウンのある道をコースに仕立てて、運動場がゴールの相当な距離をそれぞれの年齢に会わせて走ります。前のお相撲大会で横綱を逃した悔しさを胸にマラソンでの優勝を決めた子どもなど、内に秘めた想いの重さに気付かされます。また、練習での順位は、番狂わせも多々あります。家族の応援を受けるといっそうのがんばりを見せてくます。
お相撲を替わりに取って揚げるのではなく、またマラソンをやってあげるのでもありません。「育つのは子ども自身」なのです。それを支えるのが、環境としての園であり、家庭であり、地域、友なのです。モンテッソーリ女史が言う「子どもは環境を征服しながら成長してゆく」が証される場面場面に居合わすことができる幸せを噛み締めながら学期末を迎えることになりました。四月からはそれぞれの年齢に於いて新たな生活が始まります。
園長先生としての遠めがねはこれで外しましょう。四月からはラニー先生の大好きな万華鏡の中に子どもたちの「生きる力」をお伝えして行きましょう。
2010年3月