Ronnie’s Clairvoyant 園長先生の遠眼鏡
Ronnie’s Clairvoyant 園長先生の遠眼鏡
五月は、緑の風薫る季節、瑞々しい躍動の季、園庭を駆け巡る子どもたちの額には汗がひかります。両親に手を引かれ始まった今学期、園では年長児に手を引かれ、今、子どもたちは他の手を借りずに自分の手を自在に動かし自立活動を楽しめるようになりました。あたかもこんな便利なものが体の一部にあったことを確かめるように。。。。。
手は人が人間的に生きるために必要であり、自分を確認するものです。手は「運動器」として、また「感覚器」として大変優れています。数十年来行っているモンテッソーリ教授法での「感覚」を通し、手を使って「作業」し、享受した知識を咀嚼し、既に持っている知識と関連を付け、「血肉となる」という発達のしくみが子どものその後の生活に表れてきます。
「やりたい」、「やってみたい」のきもちを尊重し、「一人で出来る」環境を整えてあげる事が大切です。その結果、子どもたちの内に「完成感」、「満足感」、「充実感」「自立心」、もっとやりたいという「意欲」、さらなる「興味」が沸き、心身ともに徐々に独立を深めて行きます。
長い歴史的過程を経て作られてきた文明の担い手、人間の「手」。カントが言う「外部の脳」としての手。「突き出た脳髄」といわれる「手」はその働きを見る事によって、すばらしい人間の脳の働きそのものを知る事になるのです。
*仲良しと繋ぐのもこの「手」
*ぼたんをはめたりはずしたりするのもこの「手」
*ごはんをたべるのもこの「手」
*手を洗う、顔を洗う、排泄が一人で出来るということは、「手」を使うからです。
その他、リズムを取ってうたったり、拍手をおくったり、自分自身が楽しみながら他をも喜ばせてくれます。このように多くの「できること」が増えて行く体とこころを大事にし、しあわせな気持ちで園生活をおくってくれる事を願っております。
2009年5月